Kindle Touchにタッチ!

日本の電子書籍元年は2010年だと言われていた。それから二年が経ち、各社からリーダーが出たり、出版(?)や販売のプレイヤーも増えた。が、残念ながらどこも規模が小さく、ちまちました競争になってしまっている。あんなに小さな携帯電話(ガラケーってやつ)の画面でマンガや小説を読む子供たちが一杯いるのだから、潜在的ニーズは大きいはずなのに、なんか残念。スマートフォンが普及し始めた今こそ、次のステップに進むチャンスが来ているんじゃないですかね。
迷ったのですが、寄らば大樹の陰ということで、私はamazonのKindleを買っちゃいました。せっかくなので最新版のKindle Touch。カラーのKindle Fireもいいのですが、Android tabletとしてみると他のメーカーの方が良さそうだし、純粋に読書をするためなら画面はE Inkが良かろうと思った次第。
そう思ったのはいいのですが、amazonは日本でのKindle発売を準備中のためか、最新版のKindle Touchはamazon.com(米国のサイト)で注文しても日本には配送してくれません。そのため、以前、PayPalさんのイベントで紹介されたHopShopGoの転送サービスを利用してみました。注文は普通にし、配送先をHopShopGo指定の(アメリカ国内)場所にします。amazonの荷物は一旦、HopShopGoに届き、それを私のところまで転送してくれるのです。その際、配送料と手数料をHopShopGoに払う仕組み。でも、今回は年末サービス期間と言うことで、普段ならば$35程度かかるところを$5(500円以下)で済みました。しかもDHLのエクスプレス便。数日で日本に配送してくれるのです。
クロネコヤマトでも佐川急便でもWeb上で荷物追跡サービスをしてくれますが、DHLのそれはさらにきめ細かい情報を発信してくれます。また、オプションで各イベントごとにメールが飛んでくるようにも設定できます。いやぁ、便利。海外からの荷物って今どこにいるんだろうと気になっちゃうので、こういうのがあると安心できます。
DHLのサイトで追った情報はこんな感じ。
Friday, December 30, 2011 取り扱いセンター 時間
14 配達完了: TOKYO - JAPAN 15:57
13 配送中 TOKYO - JAPAN 14:24
12 DHL施設へ到着 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 13:51
11 DHL施設から出発 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 13:38
10 DHL施設にて搬送処理中 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 13:31
9 通関許可 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 13:09
8 DHL施設へ到着 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 12:22
7 転送中 TOKYO - JAPAN TOKYO - JAPAN 11:12
Thursday, December 29, 2011 取り扱いセンター 時間
6 DHL施設から出発 LOS ANGELES GATEWAY - USA LOS ANGELES GATEWAY, CA - USA 02:46
5 DHL施設にて搬送処理中 LOS ANGELES GATEWAY - USA LOS ANGELES GATEWAY, CA - USA 02:28
4 DHL施設へ到着 LOS ANGELES GATEWAY - USA LOS ANGELES GATEWAY, CA - USA 00:40
Wednesday, December 28, 2011 取り扱いセンター 時間
3 DHL施設から出発 PORTLAND - USA PORTLAND, OR - USA 18:13
2 DHL施設にて搬送処理中 PORTLAND - USA PORTLAND, OR - USA 18:13
1 荷物集荷 PORTLAND, OR - USA 11:31
無事、届きました。

HopShopGoでは複数荷物をまとめて一つにして送るサービスもしてくれるようですが、今回は一個だけなので箱もそのままに転送。

ご開帳!

電子書籍リーダーなのでマニュアル自体も電子書籍として中にインストール済み。なので、”物”として同梱されている取扱説明書は紙一枚。電源の入れ方と充電の仕方(USBケーブルのつなぎ方)しか書いてありません。

しかも、ケーブルのつなぎ方の図がすでに電子書籍で示されてます。噂通り(?)、E Inkの強みを活かしてそのページを開いたままの状態で本体が箱に入ってます。E Inkはページ切り替えなどの時のみに電力を使うけど、表示には全く(ほとんど?)電力は必要ないのでした。
これがいいですよね。スマートフォンヤタブレットだと残りの電池容量をいつも気にしないといけないけど、その心配がないんですから。amazonのホームページにある説明によると、WiFiを切った状態で一日一時間半の読書をする使い方だと、二ヶ月は持つそうです。

その他、入っていたのはUSBケーブルだけ。USB(A)とmicroUSBのパターン。AC電源用(コンセントにさせるやつ)アダプタは付いていないので、必要な場合は別途こんなやつを買いましょう(バッファローコクヨサプライ iBUFFALO USB充電器2A対応iPad/iPhone急速充電対応ブラックBSIPA0xBK

amazonのポリシーがよくわからないんですが、本体やスキン(本体に貼り付けるお洒落シール)は日本に配送してくれないのに、カバーはそのまま送ってくれました。最初はいらないかなと思ったんですが、あとから思い立って注文。そしたらダイレクトで送ってくれるというので、こちらはそのまま頼んでみました。結果、カバーだけが先に手元に届きましたが。配送料を考えると、HopShopGoでまとめて転送してもらった方が安かったかな。

カバーに本体をセットしたところ。四隅をゴムバンドで挟むだけの構造ですが、かなりきっちりと留まるので、落ちる心配はなさそう。画面は、電源を切った時にランダムに表示されるスクリーンセーバー(?)。左側のバンドの様な物は、Kindleで読書する時に手を入れてカバー&本体をホールドするための仕掛け。これ、単純ではありますがなかなか気が利いています。電車の中での読書に威力を発揮しそう。

私が買ったのはWiFi版です。本体の電源を入れるともう自分のアカウントが設定されていました。注文時の情報を見て、事前にやっといてくれるんですね。これはいいサービスだ。
さて、この本体を購入する以前にもWindows版KindleをPCで、Android版をスマートフォンで使っていました。そのため、既に何冊か電子書籍を購入済み。そのため、KindleをWiFiでつないだらすぐにこれまで購入していた電子書籍を本体にダウンロードできました。amazonのKindleのいいところはこれですよね。複数の機種、媒体で同じ書籍を読めること。また、読んだページを覚えていて、同期をとってくれること。amazonという一社で提供しているサービスという意味では日本の各社がやっている(それぞれに互換性のない)個別サービスと同じなのですが、こうやって複数媒体をサポートしているところが違います。

ということで、2012年はこれでさらに読書ライフが楽しめそうです。まずは読みかけのSteve Jobsの伝記から。
PDFにすれば日本語も表示可能だそうですので(未確認)、青空文庫になっている作品もKindleで読めるかな。いやぁ、便利な世の中になったものだ。
とはいえ、amazon.co.jpによる日本でのサービス開始に期待します。その時にはKindle Fireかな。
P.S.
現在、Kindle Touchは日本にも発送してくれるようになりました。私がやったような面倒くさいことは必要なくなり、直接、amazon.comに注文できます。
でも、まだKindle Fireは日本に発送してくれません。また、amazon.co.jp(日本サイト)で販売もまだですね。でも、もうすぐかな。待ち遠しい!
P.S. 2
フロントライト付きのKindle Paperwhiteが日本のAmazon.co.jpでも買えるようになりました。日本語フォントも入っていて、日本語の本もKindle storeで購入し、読めます。今ならばこちらがおすすめ。
紹介記事はこちら == Kindle Paperwhiteをゲット : 使い分けをどうしよう?:ぶんじんのおはなし
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この記事へのコメント
私も色々と迷ったのですが、
ipadにてkindleアプリを年末から楽しんでいます。
あの分厚いペーパーバックを持ち歩かなくていいこと&
英英辞典が使えることに感激していますよ^^
ほんと…日本でのサービス開始が待たれますねぇ。
そうそう、辞書をその場ですぐに調べられるのは、英語が苦手な者にとっては本当に助かりますね。
日本でサービスが始まり、新書や文庫が買えるようになれば、我が家の本棚がもっとスッキリできるはず。狭小住宅に住む日本にこそ必要ですよ、電子書籍は!
使い始めてまだ数日ですが、これはいいですよ。目が疲れずに読み易い。注目に値すると思います。